カレン・ロバートのインド戦記。「月収にしたら今までで一番よかった」 (6ページ目)

  • 栗原正夫●文 text by Kurihara Masao

「ずっとホテル暮らしでしたが、まさにVIP待遇で環境はよかったですよ。ピッチの芝も、会場によっては荒れているところもありましたが、徐々に整備されてきている印象を受けました。ノースイーストのホーム、グワハティはISLの中でも一番の地方都市で、どの都市に行くにも直行便がなかったのは不便でしたが、バスはつねに警察が先導してくれて渋滞に巻き込まれることもなかったですから。

 困ったのは、グワハティのホテルの食事がビュッフュだったのですが、昼と夜、毎日一緒だったことですかね。すごくいいホテルだったのですが、さすがにいつもパスタとマッシュポテトに温野菜だったのはキツかった。それにインドらしいというか、あるときから突然500ルピーと1000ルピーの紙幣が使えないと発表されたり。それも『4時間後から使えなくなる』って、あまりに急じゃないですか(笑)。その点で、チームメートにすでにインドで6年もプレーしていた遊佐くんがいたのには本当に助けられました」

 2005年にJリーグの新人王に輝いたカレンも31歳になった。Jリーグに戻りたいという気持ちも強いというが、今後についてはどう考えているのか。

「もう6年以上、日本でプレーしてないですし、ずっと海外で単身暮らしだったので、家族と暮らしたい気持ちや4歳になった子どもにプレーしている姿を見せたい気持ちは強いです。

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