カレン・ロバートのインド戦記。「月収にしたら今までで一番よかった」 (4ページ目)

  • 栗原正夫●文 text by Kurihara Masao

 フォルランも得点への執着心は相変わらずで何点かは獲っていましたが、コンディションが万全かと言われたらそうじゃなかったように思います。リーセも見せ場はロングスローくらいで、よかったのはマルダとポスティガくらい。その2人は、全盛期とはいかないまでもフィットしていたと思います。

 ノースイーストはチームとしてまとまり本気で勝ちにいっていましたが、チームや選手によっては、本気感がなかったのかもしれません。運営は派手でお金をかけていたこともあって、年金リーグなどと言われることもありますが、そう言われてしまっても仕方のない部分はあったと思います」

 いくらFIFAランキング135位(12月22日時点)のインドとはいえ、半ば引退したようなベテラン選手がコンディションも整えずに来て活躍できるほどサッカーは甘くないということだろう。しかし、2016年もゴアの指揮を執った元日本代表監督のジーコを含め、ビッグネームを集めるだけで盛り上がるのが、またインドなのかもしれない。

 スタジアムでは選手入場、キックオフ、得点が入ったタイミングで花火が上がる。ハーフタイムにはクラブのオーナーを務めるボリウッドのスター俳優が登場するなど、会場はエンターテインメント性にあふれ、一部のマーキー選手は、数週間で数億円を手にすると言われている。

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