バルサと楽天の契約は、久保建英が復帰する追い風になるのか? (3ページ目)

  • 山本美智子●取材・文 text by Yamamoto Michiko photo by Photogamma/AFLO

 一部で「2019年には久保のバルサ復帰が内定」しているとの報道もあったが、事実としてはいかなる契約もかわされていない。現時点で、EU圏外の未成年と契約を交わしたりしたら、FIFAの規定違反になり、罪を問われるのはクラブ側だからだ。
 
 2019年までは約2年ある。育成プロセスにあるこの2年間でどれだけサッカー選手が変わっていくのかを知っていたら、こういった約束は非常にリスキーだ。実際、バルセロナの複数の関係者と久保について話す機会があったが、誰もが一様に同じ回答を返してくる。

「Ya lo veremos」

 直訳は「そのうち、見えてくるだろう」。意訳すれば、「時がたてば、わかるよ」というニュアンスだろうか。

 久保の才能やスキルについて、いまさら議論の余地はない。「バルサユースに所属した史上初の日本人選手」というだけで、その実力は証明されているし、よほどのことがない限り、彼はプロになるだろう。

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