本田圭佑のパラドックス。チームが調子を上げると居場所を失う (3ページ目)

  • ステーファノ・メレガリ(『Forza Milan!』編集長)●文 text by Stefano Melegari  利根川 晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

 ミランがみるみる調子を上げていく中で、残念ながら本田圭佑の居場所はどんどん小さくなっている。リーグ戦17試合で、本田が出場したのは5試合。スタメンとしてプレーしたのはたった1試合である。

 読者の皆さんも記憶に新しいと思うが、2週間前、本田はローマとのビッグマッチのスタメンにもう少しで抜擢されるところだった。しかし、モンテッラは試合の数時間前にそのプランを覆した。本田の2016年の下半期は、この出来事に象徴されているように思える。

 ミハイロビッチ、そしてクリスティアン・ブロッキのもとでの今年1月から6月までには25試合中、22試合に出場しているが、モンテッラに代わってからはほとんどベンチだ。しかし、それでもモンテッラはことあるごとに本田の才能、プロ意識、決して怠らない努力に賛辞を贈っている。

 新年の試合再開は1月8日。ドーハで得た自信を胸にミランはピッチに降りるだろう。2017年は本田の星がより輝くことを、彼のためにも、そして彼のファンのためにも心から願う。

 よいお年を。そして永遠にForza Milan!

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