サウサンプトンで評価急上昇。吉田麻也が好パフォーマンスの理由を語る (4ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by AFLO

 約55メートルの鮮やかなロングフィードからゴールにつなげたリーグカップ・準々決勝のアーセナル戦(11月30日)。読みのうまさと力強い守備で敵の攻撃をつぶした欧州リーグのインテル戦(11月3日)。そして、プレミアリーグで久しぶりにCBとして先発したボーンマス戦(12月18日)でも、吉田はMFピエール・エミール・ホイビュルクの判断ミスで招いたピンチを素早いカバーリングで救った。安定した守備と正確なフィードで、最終ラインを支え続けた。

 だからこそ、こうも言う。

「いろんな失敗をして、『どうしなきゃいけないか?』っていうのを試行錯誤して今に至る。それが少しずつ結果を出す試合が多くなっている理由だと思う。ただし、『いい3番手』で終わりたくない。やっぱりチャンスを掴んで2番手、1番手になっていきたい。28歳ですけど、まだまだここから向上できると思っているんで。もっともっとうまくなりたい。

 センターバックは点を獲って評価が変わるというポジションではないので。何試合も何試合も積み重ねていって、徐々に印象も評価も変わってくると思う」

 猛者が集うプレミアリーグでさらに成長し、CBの定位置を掴む――。そんな目標を成し遂げるために、足場をしっかりと固めたシーズン前半戦だった。

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