サウサンプトンで評価急上昇。吉田麻也が好パフォーマンスの理由を語る (3ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by AFLO

 そのなかで吉田は、週1回のペースで出番が確実に与えられた。「最低でも週1回、試合に出られるのは、コンディションを整えるうえで非常にやりやすい」と語るように、身体のキレや判断力を研ぎ澄まし、好パフォーマンスにつなげたのだ。

 そして、もうひとつ大事な要素が、ライバルたちの存在だという。定位置を争うライバルのプレーから学んだことが、やがて吉田の血となり、肉となった。たしかに、フォンテやファン・ダイクに加え、クロアチア代表のデヤン・ロブレン(現リバプール)やベルギー代表のトビー・アルデルヴァイレルト(現トッテナム・ホットスパー)と、これまで在籍5シーズンで錚々たるCBたちとポジションを争ってきた。吉田は語る。

「3番手を長く経験してきて、いい選手もたくさん見てきた。もちろん、ファン・ダイクは知ってのとおりいい選手です。ジョゼ(・フォンテ)は、僕の前からクラブにいる選手。リーグ・ワン(英3部)でもプレーして、成り上がってきた選手です。いい選手たちから、いろんなことを学ばせてもらえている。

 ファン・ダイクなんかは、ほんとにビルドアップがうまいので。練習のときも試合のときも勉強になるし、少しでも盗めるものを盗んで、いいところを吸収している。試合でもトライして、自分のものにしていければいいなと思っています」

3 / 4

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る