サウサンプトンで評価急上昇。吉田麻也が好パフォーマンスの理由を語る

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by AFLO

 在籍5シーズン目を迎えたイングランドで、サウサンプトンの吉田麻也が評価を高めている。今季もポルトガル代表のDFジョゼ・フォンテ、オランダ代表のDFフィルジル・ファン・ダイクに次ぐセンターバック(CB)3番手の位置づけだが、欧州リーグとリーグカップでは全試合に先発出場。プレミアリーグでの先発数は3試合にとどまっているものの、欧州リーグ参戦で週2試合の過密スケジュールをこなしたサウサンプトンで大きな役割を果たした。

過密スケジュールのなかで吉田麻也の出場機会も徐々に増えてきた過密スケジュールのなかで吉田麻也の出場機会も徐々に増えてきた しかも、パフォーマンスも好調で、堅牢な守備でクロード・ピュエル監督の期待に応えている。欧州リーグでは継続して堅実なプレーを見せ、リーグカップでもセミファイナル進出に貢献。「優秀なCBが3人いるのは幸運」と語るピュエル監督も、フォンテ、ファン・ダイク、吉田のCB陣を高く評価している。

 その証拠に、プレミアリーグ第17節のボーンマス戦ではフォンテをベンチに置き、代わりに吉田をCBとして先発起用した。この采配についてフランス人監督は、「3日おきに試合があり、同じ11人を起用するのは不可能」と説明。年末年始の過密日程を乗り切るためにローテーション制を採用した格好だが、そもそも「マヤは非常にいいプレーをしている」と褒める指揮官の高評価がなければ、先発起用にはつながらなかった。

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