2016.12.17

さらば日本育ちの世界戦。
トヨタ杯&クラブW杯の歴代ベスト3試合

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki 佐野美樹●写真 photo by Sano Miki

 ユベントスはその後、1-2とリードされるも、プラティニがまた見せ場を作った。ボールを受けるや右足インサイドで、これ以上は望めないという切れ味鋭いラストパスをミカエル・ラウドルップに送球。同点弾をアシストしたプレーも、脳裏に焼き付いたままだ。

 10番全盛の時代。第2回大会で、フラメンゴ(ブラジル)の10番として出場したジーコが、3点すべてに絡む活躍を見せたことも忘れ得ぬ思い出だ。

 その流れを変えるきっかけを作った選手が、ミラン(イタリア)のマルコ・ファンバステン。大会2連覇を狙った第11回(1990年)大会、対オリンピア・ナシオナル(コロンビア)との一戦で見せたループシュートこそが、忘れられないシーンになる。ファンバステンは、その2年前の欧州選手権で大活躍。決勝のソ連戦で見せた右足のドライブシュートは、サッカー史に燦然と輝くナンバーワンゴールとして認知されるが、トヨタカップでも万能型ストライカーとしての魅力をいかんなく発揮。見るものを唸らせた。

 そのループシュートがポストに跳ね返されるところを詰めたのがフランク・ライカールト。彼はヘディングで先制点も挙げていたので、2ゴールの活躍だった。また、そのライカールトのヘディングをアシストしたルート・フリットもドレッドロックヘアを振り乱しながら、スター性を発揮した。