ミラン番記者が明かす、本田圭佑の「先発ドタキャン」が起きたわけ (3ページ目)

  • ステーファノ・メレガリ(『Forza Milan!』編集長)●文 text by Stefano Melegari  利根川 晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

 ニアングは最近不調であるし、サイドの守りも完璧にしておきたいことから、モンテッラは本田を使うことを決めたのだと思う。試合前の記者会見でもモンテッラは、本田のスタメン入りを示唆していた。

 ところが試合前にチームから告げられた公式のフォーメーションに本田の名前はなく、代わりにニアングが入っていた。モンテッラはこのラストミニッツの変更の理由を説明しない。しかし、監督の周辺から漏れてきた声からは、モンテッラのこんな意図がうかがえる。ニアングは前節のクロトーネ戦で出来も悪く、PKも失敗していた。そんな彼を、特にメンタル面で救済したかったから、あえてこの重要な試合で起用したというのだ。

 一方、スタメンをキャンセルされた本田側の声は何も伝わってきてはいない。明日からは土曜の対アタランタ戦に向けての準備が始まる。この試合で本田は、今度こそキックオフからプレーすると思われている。もしそれが実現すれば10月25日のジェノア戦以来のスタメン入りである。

 ところで、その数日前、本田のポジションについて物申したのが、元日本代表監督のアルベルト・ザッケローニだった。

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