バーディー不振で、地元の評価は岡崎慎司が「最も危険なストライカー」 (3ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by Getty Images

 だからこそ、岡崎は闘志を燃やしている。30分には「一番のチャンスだった」と語るバイシクルシュートを放ったが、バーに嫌われた。そのほかの場面でも、岡崎が最近のテーマに掲げる「自分の感覚を信じて動く」プレーを実践。サイドに開いて縦パスを引き出したり、プレスを激しくかけたりして、攻守両面でダイナミックに動いた。ゴールは奪えなかったが、地元紙『レスター・マーキュリー』には、「もっとも危険なストライカーだった」と評された。

 試合後の岡崎は、自身の立ち位置と役割、そして勝ち切れないチーム状況について次のように語った。

「昨季は絶対的な存在がいて、ポジションが決まっていたじゃないですか。でも、今はスクランブルというか、誰が出ても同じで、自分の存在価値を出しやすい。だからこそ、がんばり時かなと。スプリントもたくさんする。それは迷いがあるとあまりできないことなので、自分を信じてやりたい。

 今は、レスターに確立された存在の選手がいない。(これまで)自分がやってきたことを最大限にやっている。前に行く姿勢もそうだし、何も考えずにガッとプレッシャーをかけたりとか。だから今は、『チームに合わせる』という考えじゃないですね。『自分に合わせてくれ』という感じで動けている」

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