バーディー不振で、地元の評価は岡崎慎司が「最も危険なストライカー」 (2ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by Getty Images

 昨季はまさに、破竹の勢いでゴールを重ねた。11試合連続ゴールのプレミア新記録を打ち立て、得点ランク2位となる24ゴールを奪って激動の1年を終えた。しかし今季は、シーズンの3分の1を消化してわずか2ゴール。CLではゴールがない。バーディーのスピードと決定力を生かした高速カウンターがレスター最大の武器であっただけに、不振の影響は計り知れないだろう。

 実際、枠内シュートが0本で終わったミドルスブラ戦も振るわなかった。この試合にかぎって言えば、MFダニー・ドリンクウォーターが出場停止による不在で、中盤から効果的なパスが出てこなかった事情もある。しかし今季は、前線に縦パスが出てきてもマーカーを振り切れず、昨季ならシュートまで持ち込めそうな場面でもブロックされるシーンが少なくない。十分な距離をとってマークされたり、複数の選手がマークについたりと、相手の研究が進んでいることはあるが、運動量自体が減っているのは気がかりだ。

 もっと言えば、バーディーとともにリーグ優勝の立役者となったMFリヤド・マフレズも、昨季のような神がかり的なプレーが減っている。主役不在──。今のレスターのチーム状況を、そう表現してもいいだろう。

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