岡崎慎司は「飛び出しで勝負」。レスター不振と代表戦の刺激で原点に (2ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by Getty Images

「(バーディーと)同じラインにいてもいいかなって。(※両手で振り子の仕草をしながら)バーディーを下げて、俺が裏へ抜けるみたいな。(FWイスラム・)スリマニや(FWアーメド・)ムサが加入して、自分のやれることを探しすぎていた。だから、裏に抜けるところで勝負するのをちょっと止めていた部分もあったんです。でも、今日はそこにトライして、俺なりのチャレンジをした。そういう決意を持って試合に入りました。迷いはなかったです」

 ほかにも、意識していたプレーがあるという。たとえば、MFのリヤド・マフレズがボールを持つと、これまでの岡崎なら近くに寄っていき、彼のワンツー突破を手助けした。しかしこの試合では、DFラインの背後のスペースに走り出し、マフレズからスルーパスを引き出そうとした。チームを機能させる"潤滑油"の役割から、自ら攻撃を仕掛ける起爆剤に――。「勝負する」(岡崎)ことをテーマに、この試合に臨んだという。

 しかしチームは、前半12分までに2つのゴールを許して劣勢に。岡崎の縦パスからバーディーがPKを奪ってすぐに1点を返したものの、苦しい展開は変わらなかった。基本型の「3−4−2−1」から守備時に5バックへ変形するワトフォードのディフェンスを前に、レスターは攻撃のスペースを見つけられなかった。

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