香川真司は出場せず。ドルトムントに
敗れ、ついにバイエルン首位陥落

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by Getty Images

 唯一のゴールが生まれたのは前半11分のこと。ピスチェクの縦パスにマリオ・ゲッツェが右サイドをえぐりクロス。アドリアン・ラモスと競ったバイエルンのDFジェローム・ボアテングのクリアをアンドレ・シュールレが拾った。そこからボールをオーバメヤン、ソクラティス・パパスタソプーロスがつなぎ、ゴール前に入ってきたゲッツェが冷静に折り返したところをオーバメヤンがゴールに流し込んだ。

 その後、バイエルンはシャビ・アロンソを中心に両サイドからのクロスでひたすら攻め立てるが、単調な攻撃に終始。60分にはシャビ・アロンソのシュートがポストを叩き、67分にはドウグラス・コスタの左足シュートも枠を外れた。一方、ドルトムントは70分、コスタからシャビ・アロンソへのバックパスをさらったオーバメヤンが独走したが、これはGKマヌエル・ノイアーが1対1を制した。

 バイエルンは74分までに3人を入れ替える早めの交代も実らなかった。アンチェロッティは「このような強いチーム相手に見せたパフォーマンスには満足している。結果に対しては満足していないが」と語った。

 ドルトムントにとっては貴重な1勝。しかし、なんといっても大きなトピックはバイエルンの首位陥落だろう。

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