ドイツ2部のMFになった浅野拓磨が
アーセナル復帰のために必要なこと
現状は本職のポジションでないため多くを期待するのは酷かもしれないが、浅野には結果を残さなければならない理由がある。
「どこのポジションで出ても結果を残さないと、というのがこの世界。正直、FWで出してほしいという気持ちはありますし、点を獲るために僕としてはFWのほうがやりやすいと思いますけど、そのポジション(FW)を勝ち取るためにも、今のポジションで結果を残していかないと使ってもらえない。今は与えられている役割で、目の前のことに対して100%でやっていくしかないかなと思います」
1トップが基本フォーメーションのシュツットガルトにおいて、浅野がFWとして出場するのは簡単ではない。チームには、2部ボーフムでの25ゴールの実績を買われて今季から加入したシモン・テローデや、ケガがちではあるもののドイツの年代別代表に選出されてきたダニエル・ギンチェクという実力者がいる。CFには大型の選手が好まれるドイツにおいて、サイズの小さい浅野は体格面でのハンデも跳ね除けなければならない。
浅野が目標にすべき選手がいるとすれば、この夏アーセナルからブレーメンへやってきた21歳の新鋭セルゲ・ニャブリだろう。
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