ドイツ2部のMFになった浅野拓磨がアーセナル復帰のために必要なこと (5ページ目)

  • 山口裕平●文 text by Yamaguchi Yuhei photo by Getty Images

「仕掛ける姿勢であったり、前への姿勢であったりというのは常に持っておかないといけないと思います。そこが僕の強みなので。チームとしてもそれは要求してくれているので、出していかないといけない」

 そして、浅野にとっての最後の課題がゴール前の精度だ。左MFとして起用され始めてからは、左足でクロスを送る機会が増えたが、精度が低く、相手DFに当たってボールがゴール前にすら入らないことが少なくない。

「左足だから、とかじゃないですけど、クロス自体、自分としては課題かなと思う。右でも左でも、味方にパスが渡るように。味方の動きは見えているので、その動きに合わせられるような精度を出していかないと」

 また、毎試合のようにシュートチャンスもあるが、なかなか決めきることができていない。第10節1860ミュンヘン戦では、エリア左の絶好の位置から右足でシュートを放ったが、サイドネットに外してしまった。浅野はそのシーンを、「ニアを強いシュートで狙って、コースも見えていましたし、あとは技術の問題」と振り返った。

 第12節ビーレフェルト戦でも、GKと1対1の場面を作り出したが、左足で放ったシュートをGKに当ててしまった。結果論ではあるが、そこで浅野が決めていればチームはもっと楽に試合を進めることができた。FWであるなら早急に取り組まなければならない課題だろう。

5 / 7

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る