10連勝から大失速のマンC。名将グアルディオラの誤算はどこにあるか (4ページ目)

  • 井川洋一●文 text by Igawa Yoichi
  • photo by Getty Images

 ワーク・イン・プログレス──。そう、ペップの思い描くチームをつくり上げるには、人材も時間もまだまだ足りないのだ。おそらく序盤戦の快進撃の要因には、その戦術がイングランドには目新しいものだったこともあるだろう。相手に研究されても揺るがない真の強さを身につけるのは、まだまだ先になりそうだ。

 とはいえ、最先端のアタッキングフットボールを実践していると自負する選手たちは、指揮官への信頼を失っていないようだ。

「0‐4の敗北はひどい結果に違いないけど、僕らは正しいやり方でプレーしていると思う」とカンプ・ノウでのバルサ戦の後にデ・ブルイネは言った。「このプレースタイルは多くのチームがやってみたいと思うものだが、誰にでもできるものではない」。

 そして、ペップ自身は「監督業を終えるまで、このやり方を続ける」と語っている。

 前節の引き分けにより、ついに首位を明け渡してしまったペップのシティ。インターナショナルウィークが明けて2週間ぶりに再開する今週末のプレミアリーグでは、マンチェスター・ユナイテッド対アーセナルの一戦に注目が集まるはずだが、シティの進歩の度合いも気になるところだ。

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