リバプールがついに首位。宿敵ファーガソンも「クロップ改革」を絶賛 (2ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by Getty Images

 2位のチェルシーとわずか1ポイント差、4位のアーセナルとも2ポイント差という大接戦で、「まだ第11節が終わったばかり。今後、数ヵ月で状況が劇的に変わることだってある。気を引き締めなければ」と、クロップにも浮かれた様子はまったくない。

 しかし、ここまでの歩みは順調そのものといえよう。アーセナル戦(第1節/4-3)、トッテナム戦(第3節/1-1)、チェルシー戦(第5節/2-1)、マンチェスター・U戦(第8節/0-0)と強豪クラブとのビッグゲームを消化し、「8勝2分1敗」の好成績で乗り切った。8月20日にバーンリーFCに不覚をとってから(第2節/0-2)、公式戦での黒星はひとつもない。

 しかも首位奪取は、FWルイス・スアレス(現バルセロナ/スペイン)やMFスティーブン・ジェラード(現ロサンゼルス・ギャラクシー/アメリカ)らを擁し、目前でタイトルを取り逃した2013-2014シーズン以来、3シーズンぶりのこと。

「当時のチームとは違う。今は新しい集団へ生まれ変わった」とのクロップ監督の言葉どおり、指揮官の意向に沿った陣容へと刷新し、さらに自身の戦術を浸透させたうえでの「リーグ首位」だ。英紙『タイムズ』が「勝利とエンターテインメント性が共存している」と伝えるように、在任2季目を迎えたクロップの手腕は、イングランド内でもふたたび評価されている。

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