リバプールがついに首位。
宿敵ファーガソンも「クロップ改革」を絶賛

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by Getty Images

「ユルゲン・クロップはすばらしい仕事をしている。リバプールに情熱を呼び戻した。過去20年、彼らは自分たちのアイデンティティを築くことなく、監督を代え続けてきた。情熱を失えば、ビッグクラブでも衰退が起こる。

 だが今年は、リバプールに熱意が宿っているのがわかる。サイドラインに立つクロップの姿からも、それが伝わってくる。トレーニングも、まったく同じように情熱を注いで取り組んでいるのだろう」

試合後は選手とのスキンシップを欠かさないクロップ監督(右)試合後は選手とのスキンシップを欠かさないクロップ監督(右) こう語ったのは、マンチェスター・ユナイテッドを26年にわたり率いたサー・アレックス・ファーガソンだ。ドイツのサッカー誌『キッカー』のインタビューで、74歳の御大が「優勝候補」に挙げたのは5クラブ。マンチェスター・シティ、トッテナム・ホットスパー、リバプール、アーセナル、マンチェスター・ユナイテッドに優勝の可能性があると語った。

 正直、意外だなと思った。マンチェスター・Uとリバプールと言えば、深い歴史を持つ因縁のライバル。その宿敵をファーガソンが優勝候補として認め、指揮官のクロップを手放しで絶賛したのだ。それほどまで、今季のリバプールは充実しているように映るのだろう。

 そして、そのリバプールが第11節を終えて、プレミアリーグの首位に立った。

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