小林祐希が描く未来予想図。「今、一番行きたいのはウェストハム」 (5ページ目)

  • 中田徹●取材・文 text by Nakata Toru
  • ルート・フースト●写真 photo by Ruud Voest

―― しかも、2013年には一度、「消えた選手」です。

小林 そう。だけど、俺の哲学は、「言ったらそうなる」。だから、俺は信念を持って発言しているし、信念を持って行動している。俺がどれだけサッカーにかけているか、それを知らないからみんなは笑うけれど、俺のことを知っている人はみんな自分を信じていたはず。

―― 「ヘーレンフェーンは若い」。小林選手はチームメイトのことをそのように言いますが、それは昔の自分のことではないのですか?

小林 そうだよね。俺には彼らの気持ちがわかる。今、どんな気持ちで彼らがサッカーをしているか、それは表情を見ただけでわかるよね。「今、自信を失っているな」とか、「今、楽しくないだろうな」とか、顔を見ればわかります。

―― 19歳でヴェルディのキャプテンになったのに対し、ヨーロッパに来るのが遅いという気持ちは?

小林 遅いよね。日本でも「今さら行っても」とか、「日本でたいして結果を残せてないのに」とか、いろいろ言われたよ。だけど、俺が今、オランダに来たということは、それが俺のタイミングだったんです。俺のタイミングはいつも遅いかもしれないけれど、最後にヨーロッパで何かを成し遂げればいいだけです。遅かろうが、早かろうが、最後にそのステージに辿り着ければいいんです。

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