ヘーレンフェーン小林祐希「オランダで愛されている理由」を自ら語る (2ページ目)

  • 中田徹●取材・文 text by Nakata Toru
  • ルート・フースト●写真 photo by Ruud Voest

―― その訓練とは何ですか。教えてください。

小林 (きっぱり)無理です。今は2年後のワールドカップに向けての「俺」を作っているとき。これを今、教えちゃうと、マネする選手が出てくるかもしれない。そうしたら、俺が困っちゃうんでね。ワールドカップ本番直前になったら教えるよ(笑)。

―― 以前、「今度、トレーナーがオランダに来る」って言っていましたが。

小林 そうですね。

―― それと関係があるのですか?

小林 あのう......。俺のチームがあるんですよ。ドクター、メンタル&脳、身体――。この3本の柱から、俺のチームを作っています。脳みその芯から徹底的に強くする、それが「チーム小林」。今はもう自分の伸び代(しろ)が計り知れなくって、自分がどうなっちゃうんだろうと思うぐらい。楽しみすぎ。

―― 自分で怖いぐらい?

小林 怖いよ。スーパースターになれる可能性があるから。

―― この「チーム小林」が機能したら、スーパースターになれると?

小林 うん、機能したら......。いや、もう機能しているから。

―― 「チーム小林」は日本時代からですか?

小林 はい。トレーナーは17歳のころからずっと同じ人にお世話になっています。俺のトレーナーは最先端のモノを取り入れるのに積極的な人で、身体と脳がつながっていて、どうやったらケガが少なくなるか、どういうふうにしたら身体が強くなるか......そういうことを常に考えている人なんです。

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