スピードが速くなった吉田麻也。ELで長友佑都との日本人対決を制す (2ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by AFLO

 なかでも、改善しているのがスピードだ。DFラインの背後へ抜けるスルーパスに対し、トップスピードに乗ってカバーする。あるいは、敵の縦パスに反応して、素早くインターセプトする。こうした速さが評価を分ける場面で、吉田のパフォーマンスはこれまでよりも向上している。実際、英紙『デーリー・エクスプレス』が報じた「最高時速ランキング」でも、「34.78 km/h」を記録した吉田が11位にランクイン。アーセナルの俊足FWセオ・ウォルコットに並んだことが話題になった。

 その背景には、フィジカルコーチの杉本龍勇氏(たつお/法政大学教授)の存在があるという。レスター・シティの岡崎慎司の個人コーチを務める杉本氏だが、吉田の指導も行なっており、今オフにも吉田の自主トレに参加する同コーチの姿があった。

「そこ(スピード)が弱点だと思っていたので。岡ちゃん(岡崎慎司)もやっていますけど、コーチの杉本龍勇さんと取り組んでいて、やっと光が見えてきたかなと。でも、トップスピードしかまだ目標に到達していなくて、初速がもっとよくならないといけないと思っている。そこは引き続き改善していかないといけない。武器をいっぱい持っていて、かつ、弱点を減らすのが一番大事。そこを引き続き、取り組んでいきたいと思います」

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