チャンス生かせず。本田圭佑がミランサポーターから叩かれる本当の理由 (3ページ目)

  • ステーファノ・メレガリ(『Forza Milan!』編集長)●文 text by Stefano Melegari  利根川 晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

 最近のチームのレベルの低さと不調は、全て彼の経営手腕の悪さにあると彼らは信じている。そしてここ数年、ガッリアーニが獲得した本田ら数人の選手たちは、様々な要因で期待していたほどの活躍ができなかったこともあり、その失敗の象徴とされてしまっている。そのため彼らがミスするたびに、まるで待ち構えていたかのようにブーイングが浴びせられるのだ。

 ただしゴール裏の過激なサポーター以外は、この一部の行為を必ずしも快くは思っていない。それにブーイングされたからといって、本田のプレーに影響が出るとも思えない。

 連続してプレーすることができれば、本田はいつもミランのユニホームにふさわしい選手であることを証明する。しかし現在、ヴィンチェンツォ・モンテッラの構想の中に本田はいないし、チームの調子は悪くない。彼にとっての一番の問題はそこだ。

 ただし本田は待つことを知っている。日々懸命に練習を続ければ、その先に光があることもわかっている。2013年1月に本田が初めてミランにやってきた時から、ずっと同じ誠実さで彼は今日もミラネッロのピッチを走っている。

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