ラニエリも「岡崎の必要性」に気がついた。連続スタメンでシンジ絶賛 (2ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by AFLO

 実際、岡崎はトッテナムのセントラルMFを上手に抑えていた。5分にはワニャマに素早く寄せてパスをブロック。27分にも岡崎がプレスバックし、デンベレを猛ダッシュで追いかけた。プレスとチェイシングで精力的に走り回ることで、トッテナムのビルドアップの精度、そして攻撃の威力を半減させていた。

 しかも、身体の大きいふたりのセントラルMFに当たり負けするシーンは、ほぼなかった。寄せてもビクともしないときはあったが、うまく身体をぶつけてマイボールにする場面も多く、守備タスクは完遂したと言っていいだろう。もちろん、マイボール時には彼らのマークをうまくかわした。敵を背負いながらターンして前を向いたり、股抜きをしてかわしたりと、中盤の局面打開で力を発揮した。

 一方の攻撃面では、FWジェイミー・バーディーと久しぶりに2トップを組んだ。イングランド代表FWが最前線に陣取り、その後方で岡崎が支えるふたりのコンビネーションは、昨季躍進の原動力だった。バーディーがやや精彩を欠いているのは気がかりだが、ふたりが縦の位置関係を維持することで、攻撃的にも守備的にもなりすぎない絶妙なバランスを維持していた。

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