長友佑都は復権も、インテル混乱中。
早くもデブール監督の首筋が寒い

  • 井川洋一●文text by Igawa Yoichi
  • photo by AFLO

 開幕戦で敗れ、ホームでの2節でも引き分けながら、翌3節に初勝利を掴むと、続く4節ではセリエA初の6連覇を目指す絶対王者ユベントスに土をつけた。この時は、「新生インテルには大きなポテンシャルが備わっている」という好意的な見方が大半を占めていたが、翌節に3連勝を飾って以降はまた勝てなくなり、一つの引き分けの後に3連敗。ローラン・ブラン、レオナルド、アンドレア・マンドルリーニらの名前が、次期監督の候補としてメディアを賑わせるようになった。

 また、この連敗中に自伝本を出版した主将のマウロ・イカルディが、一部の熱狂的なサポーター(ウルトラス)の怒りを買っている。

 イカルディはその本の中で一昨季にインテルのウルトラスと揉めた件について、「子どもにシャツをあげたらウルトラスのリーダーがやってきて、罵詈雑言とともにそれを投げ返してきた。だからオレは、『このクソ野郎! 小さな子の前で偉そうにしやがって。恥を知れ』と言い返して、そいつの顔にシャツを投げたんだ」と綴った。そして、「オレが南米の犯罪多発地帯出身だということを、やつらは知らない。アルゼンチンから100人の犯罪者を連れてきて、あいつらを一人ひとり殺してもらおう」と本のなかで愚かな言葉を連ねた。

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