シャルケ内田篤人が語るケガの回復。
「試合に出してくれと言っている」

  • 鈴木智貴●文 text by Suzuki Toshiki
  • photo by AFLO

 そして、自身のコンディションが戻ってきていることを説明するため、内田はこんな例も挙げてくれた。

「ちょっと前に、地面に1から9まで(番号が付けられているマーカーが)5m×5mくらいの範囲で(等間隔に)置かれて、映された数字をすぐにタッチするっていう練習があって。その時に、『チームで一番だったら練習復帰させてくれ。試合に出してくれ』って言って、ちゃんとトップを取った(笑)。そこまで(膝の状態が)戻ってきてる。いい感じなのはいい感じだよ」

 しかし、約20カ月も戦列を離れているだけあって、監督や医療スタッフは慎重に慎重を重ねている。そこにもどかしさはないのか、と聞いてみると、内田は間髪入れず「ありますよ」と答えている。

「早く復帰させてほしいなっていうのはあるけど、やっぱりドクターとかトレーナーの意見は『ゆっくり』っていう......。だから最近、珍しく俺、トレーナーと言い合ってるからね。『サッカー選手の寿命の短さを分かってんのか』と(笑)。......まぁでも、彼らの言ってることもすごく分かる。これだけ時間かかってるから」

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