原口元気vs大迫勇也。ブンデスで絶好調の2人が激突して感じたこと (2ページ目)

  • 山口裕平●文  text by Yamaguchi Yuhei photo by Gettty Images

 せめてアシストでも生まれれば救いになったのだろうが、それも叶わなかった。最も可能性を感じさせたのは「入ったかと思った」と振り返った、立ち上がりのクロスだ。

 9分、ペナルティエリア左角でボールを持った原口は、中央へ切り込むと見せかけて縦へ抜け出し、左足でグラウンダーのクロス。ゴール前に走り込んだベダド・イビセビッチが後ろ向きでトラップし、反転から右足でシュートを放ったが、これはケルンGKティモ・ホルンのファインセーブにあった。

 19分にはコーナーフラッグ付近でボールに追いつくと、マルセイユ・ルーレットからの股抜きというトリッキーなプレーで相手をかわし、サロモン・カルーのシュートを演出してみせた。

「何本かああいうプレーがあったので、もう少しでアシストが付きそうでしたけど。(アシストが)付きそうで付かない試合が続いているので、続けるしかないですね。(アシストが付くかどうかは)僕だけの力じゃないし」

 チームは上位争いを続け、自身も好調を維持してチームの勝利に貢献している。この試合でもチームは上位対決を制し、原口も十分に貢献したと言える。だが、自身の結果が出ていない悔しさはある。

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