CLデビューもわずか8分。
岡崎慎司がピッチで感じたチームの異変

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by AFLO

 結果、1-0でレスターが勝利。CL3連勝を飾り、グループリーグ突破に向けて大きく前進した。しかし、当の岡崎は、「喜びは1%ぐらいしかない」と語る。少しでもいいから出たいと思っていたCLの舞台にいざ立ってみると、「自分のなかに何も残っていない。もっと出たいと思うし、何か残さなければ」と感じるようになったという。

 そして当然、控え組にまわっている現状を打破したい、という強い気持ちもある。アルジェリア代表FWのイスラム・スリマニの加入を機に、出番が激減している今の心境を次のように語った。

「監督がどういう風に考えているかは、もう自分のなかではどうでもよくて。チームにフィットするために、できることをやり尽くす。それがやっぱり、自分のためになり、チームのためにもなると信じてやるしかない。悔しい気持ちもあるんですけど、それを信じてやるしかないです。悔しい気持ちを持ちすぎると、試合に出られないことがしんどくなるし。

 だから、今の状況を受け入れるしかないですね。まず受け入れて、5分でも10分でも、(出番を)掴んでいく。今日は5分だったけど、その5分のなかで何ができるかだし。こんな年齢(30歳)ですけど、本当に若手みたいな扱いなわけじゃないですか。『お前、チャンスを掴めよ』って。試されていると思う」

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