今季CLで未だ出番なし。香川、岡崎、清武の「受難」はいつまで続くか (3ページ目)

  • 井川洋一●文 text by Igawa Yoichi
  • photo by AFLO

 グループGのレスターは、ナポリ、バルセロナ、アトレティコ・マドリードとともに2連勝を飾っている4チームのひとつ。組み合わせに恵まれたのは事実ながら、前節では同組最大の難敵ポルトにもホームできっちりと1-0の勝利を収め、初挑戦のCLグループステージで単独首位に立っている。

 しかし一方で、プレミアリーグでは2勝2分4敗の13位と不安定な戦いが続いており、15日の敵地でのチェルシー戦でも0-3と完敗。この試合でベンチ外となった岡崎について、足首のケガの影響も心配されたが、クラウディオ・ラニエリ監督は「負傷ではない。彼は長距離移動から戻ってくると、いつも別人になっているんだ。岡崎ではなく、兄か弟になってしまう」とジョークを飛ばした。

 イタリア人指揮官は愛嬌たっぷりにそう語ったが、現在の岡崎が前線の序列で4番手、もしくは5番手にいることは間違いないだろう。とはいえ、エースのジェイミー・バーディーや、新戦力のイスラム・スリマニとアーメド・ムサも好調とは言いがたく、岡崎にもきっとチャンスは訪れるはずだ。レスターの不調の要因に岡崎を起用していないことを挙げる現地の識者もおり、この日本代表ストライカーを待望する声もある。次節のホームでのコペンハーゲン戦の出場は難しいかもしれないが、昨シーズン同様に、不遇の状況にも腐ることなく努力を続けて、自らの手でポジションを奪ってもらいたい。

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