通訳なしで地元TV登場。すぐにオランダ化した小林祐希の凄い適応力 (3ページ目)

  • 中田徹●取材・文 text by Nakata Toru
  • photo by AFLO

「そういうのは、自分で勝手に変えちゃっている。監督がやりたいことってあるかもしれないけれど、ピッチの中でやっているのと、外から見ているのとでは違いますから。テレビゲームじゃないんだから、全部監督の指示どおりにやることはできない。

 でも、スタイン(・スハールス)と俺以外、フィールドの選手はみんな若いから、監督に言われたことをやろうという考えの選手が多い。じゃあ、俺が積極的に変える。監督から怒られるんだったら、俺が怒られればいいだけのこと。それだけの責任感を持ってやっている」

 デ・フラーフスハップ戦後、小林はこう語っていた。

「日本だと、言葉で意思疎通ができる。でも、(オランダでは)言葉でうまく伝えられないから、自分がスピードを上げたときに周りが上げてこなかったら、『あれ?』ってなるし、自分がスピードを下げた際に周りが上げていても、『あれ?』ってなる。日本だったら、『ついてこい』と言えば何とかなるんですけれどね。やっぱり、『サッカーは頭だな』というのを今日は感じました。周りをしっかり見ながら、『頭が一番疲れるな』というぐらい頭を使っている」

 しかし、今はもう頭が疲れることはなくなったという。

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