好調なのは原口元気と大迫勇也。
ブンデス日本人選手の明暗くっきり

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by Getty Images

 個人的にはフィジカルの改造に取り組んでおり、それが徐々に結果につながってきていると言う。1年以上、代表から離れていることもあり、コンディションのよさがうかがえる。1-1のドローに持ち込んだ第6節バイエルン戦でもキレのよさが終盤まで落ちず、他とは一線を画す動きを見せていた。当然、今後は代表に呼ばれる可能性も出てくるだろうが、そうなってもこの調子を維持できるかどうかがカギになる。

 一方、出場機会がぐっと減り苦しんでいるのが香川真司だ。開幕戦はフル出場したものの、W杯予選をはさんで状況は一変した。

 右足首に負傷があり、コンディション調整も必要だったことから、当初はケガさえ治れば早期にスタメンに戻ると思われていた。だが、プレシーズンの様子からは時間がかかると思われていた新加入選手たちが、短期間で一気にフィット。香川の出場機会は増えないままだった。

 チーム自体は調子がよく、チャンピオンズリーグのレギア・ワルシャワ戦、ダルムシュタット戦と2戦連続で6-0と大勝。先週はレアル・マドリードに2-2で引き分けている。香川は「この流れは新加入選手たちが作ったものだから」と語っており、焦らずに自分の番がくるのを待っていた。

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