ライバル出現に岡崎慎司が危機感あらわ。「厳しいFW争いやな」 (3ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by AFLO

 昨季からゴールを求めていたけど、チームがハマって負けなかったことに、自分が助けられていた部分はあった。でも、チームが求めていたストライカーがやって来て、今ハマったわけじゃないですか? ある意味、必然じゃないですか、チームが求めていた選手が入ったというのは。

 現実的に考えて、サブからのスタートになる。プレミアリーグで24ゴールを挙げたバーディー、ポルトガルで27ゴールを奪ったスリマニというふたりのストライカーがいて、ムサもロシアリーグで13ゴール決めている。そういう実力のある選手、強力なストライカーとの戦いになるってこと。レスターに来たっていうのは、忘れたほうがいい。もう、次のレベルでの戦いに入った。昨季とはまったく違うレギュラー争いですね」

 そう考えるようになったからこそ、CL初戦となったクラブ・ブルージュ戦に対する認識も変わった。試合直後は、「この監督はそんなことするのか?」と、落胆や怒りやさまざまな感情が沸いてきたが、結果が重視されるプロの世界である以上、「自分がもうひとつ上のレベルに行かなきゃいけない」現実として受け止めるようになった。

 第4節のリバプール戦で大敗したように、レスターの戦術は対戦相手に研究され、十分な対策をとられるようになった。この件については、シーズン開幕前の時点でラニエリ監督が指摘しており、「違うプランを用意しなければ」と警戒心を強めていた。そして、スリマニが加入した今、彼の高さと強さを生かした攻めが主流になっていく公算は大きい。

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