2016.09.19

目の前で武藤嘉紀がゴール。
宇佐美貴史が語る「焦りながら、焦らず」

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by Getty Images

「全然ダメですね。ボールが収まってないですし、ああいう状況(追いついて反撃に出ようとしている)で相手が前に前に来る中で、自分自身が時間を作って前でキープしてあげないといけなかった。まだまだ質を上げないといけないな、と。自分が入ってから2点取れたのはよかったなと思います。これで自分が入って負けてたりしたら、自分の評価も悪くなってしまうので。でもフォワードである以上、収めるところを収めて、もっと体を張らなきゃいけないなと思います」

 反省点を述べながらも、自信と自らへの期待感が漂うのが今の武藤だ。

 一方、宇佐美の印象はアウクスブルクに来てからガラリと変わった。この日は試合後にトレーニングを行ない、その後は丁寧にメディアに対応した。前回ドイツでプレーしていた頃にはなかったことだ。

「(今の状況については)俺が言うことじゃないし、監督が決めることなので。ただ、今やれていること、練習で出せているプレーとかが出せれば、チャンスはいつか来ると思います。まあ、それがいつなのか」

 宇佐美は冷静に現状を語った。

「焦らないといけない気持ちももちろんあるんですけど、焦ってもいけない。自分のペースでブレずにやることをやるだけだと思う。だから不満を持つこともないですし、自分に対して『なんで出れないんだ』という気持ちを持つこともない。ブレずにやりたいです」