香川真司の内面に何が?ドルトムントで出場機会減少も余裕の対応 (4ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by AP/AFLO

 それは27歳になった香川が、大人になったということとも関係があるかもしれない。若い選手たちを見ていて、思うことは多いのだと言う。

「ベテランって年じゃないと思うんですけど、ただやっぱり18歳、19歳のやつらがいるというのはすごく勉強になる。彼らはポテンシャルがすごく高いので。彼らもまだ始まったばかりですが、自分にも19の頃はあったわけですから。これから10年、15年と活躍し続けるほうが大変で、そういう意味では彼らがどうなっていくのかはすごく楽しみです。比較的(練習や生活面で)プロフェッショナルな選手が多いので、そういう意味では楽しみな刺激のあるトレーニングをやっています」

 香川が18~20歳の頃といえば、U‐20W杯や北京五輪を経験していた時期にあたる。その頃の香川と、すでにドルトムントで活躍し始めている若手とでは違いが大きすぎる。そんな現実も俯瞰で見られる年代に入ったというわけだ。

 とはいえ、本人も言うようにまだベテランという年齢ではない。活躍をするためには何よりポジションを奪い返さなくてはならない。連戦によるターンオーバーでの選手起用法が、香川にとっては味方になるだろう。

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