日本人7人が参戦のEL。マインツ武藤嘉紀は「先発出場」自体が収穫 (2ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by Getty Images

 結果は1-1でドロー。互いにゴール前のスペースを消すサッカーで、大きなチャンスを作れないまま時間が経過していった。そんな中、マインツは57分にセットプレーから先制する。だが、試合終盤になると相手の猛攻に耐えきれず、88分に失点した。

 この日が今季初先発。プレシーズンを含めても最長となる70分間プレーした武藤が言う。

「もったいないですよね、この間(11日のホッフェンハイム戦。4-1とリードしながら4-4に追いつかれた)もそうですけど、勝ち切れるところをこうやって1?1に持ち込まれると、チームとしても雰囲気が悪いですし。1-0でいい流れにしようというところでこうなると、流れに乗れなくなっちゃう」

 自身が70分間プレーできたことへの手応えを感じながらも、試合結果には落胆をにじませた。

「自分がいなくなってからの失点だったので......悲しかったですね」

 今季ここまでのマインツは、ドイツ杯ではPK戦の末にウンターレヒングを下しているものの、ブンデスでは2分け。開幕戦でドルトムントに引き分けたのはある意味で上々の滑り出しだったが、先週末のホッフェンハイム戦は、悪くないのに勝ち切れない展開となった。得点は取れている。問題は守備面だが、修正するには少々時間がかかりそうだ。

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