本田圭佑が初出場&中国マネー100億円注入で、ミランは好転するか?

  • ステーファノ・メレガリ(『Forza Milan!』編集長)●文 text by Stefano Melegari 利根川 晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

 さて、最初にも言ったように、ほんの短い時間であるが、本田がピッチに戻ってきた。彼が入ったのは右サイド、3トップの一角である。本田は何度かゴールを狙ったが、相手を脅かすほどのものではなかった。しかし90分間ベンチに座り続けていた前の2試合に比べれば、とにかく本田にとっては確実な前進ではある。

 ピッチでミラニスタにいいニュースを届けられないミランだが、チームの株式譲渡の動きは順調に進んでいる。先日はまず1回目の8500万ユーロ(約100億円)が支払われた。残りの金額も11月の半ばには支払われると思われる。この最初の支払いが完了したあと、ミランの新オーナーから初の公式なメッセージが発せられた。

「全ての世代のミラニスタにとって、ベルルスコーニ・ミランとは勝利と成功を意味するものと思います。我々の目標はこの輝かしい伝統あるチームを、再び世界最強のクラブチームに返り咲かせることにあります」

 中国コンソーシアムの代表、シノ・ユーロスポーツの李勇鴻会長はこうも続けた。

「本日の第1回目の支払いのお知らせは、ミランが新たな輝かしい第一歩を踏み出したマイルストーンとなることでしょう」

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