本田圭佑が初出場&中国マネー100億円注入で、ミランは好転するか?

  • ステーファノ・メレガリ(『Forza Milan!』編集長)●文 text by Stefano Melegari 利根川 晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

「我々はよいスタートを切った。しかしその後チャンスを得ることができなかった。試合で勝つには選手の覇気と多少の運が必要だ。そう、ウディネーゼみたいな運のよさがね。ミランは中盤と両サイドをうまく使えず、単調な攻めばかりとなってしまった。ニアングを欠いていたので(出場停止)、バリエーションある攻撃をすることができなかった」

 今のミランは不安材料にこと欠かないが、特に3試合連続で最後の15分に失点している(トリノ戦後半46分、ナポリ戦後半49分、ウディネーゼ戦後半43分)のは、憂慮すべきことである。おそらくこれはDFの脆弱さによるものだが、中盤が守備に積極的に協力しないことも無関係ではない。このままではまた昨シーズンの二の舞になるのではと懸念される。

 前半のミランは絶え間なくプレッシャーをかけ、先制ゴールを狙っていた。しかしモンテッラが言っていたように、常に11人全員がゴール前で守りを固めていたウディネーゼを破るのに必要な、相手の意表を突くような攻撃をすることはできなかった。

 ただ――モンテッラはこのことを言い訳にはしていないが――この前の週にミランの多くの選手は代表戦のためそれぞれの国に帰っており、チーム全員がミラネッロに揃ったのは試合のたった2日前だったことも忘れてはいけない。それが選手たちにまるで影響を与えなかったとは言い切れないだろう。

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