攻撃不発でドルトムントが格下に敗戦。ベンチ外の香川真司に待望論は? (2ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by Getty Images

 データを見てみても、シュート数は10本で8本のドルトムントを上回り、走行距離もライプツィヒの115.76キロに対しドルトムントは110キロ。支配率こそ34パーセント対66パーセントと大差をつけられたが、決して見劣りしなかった。

 一方、ドルトムントは攻撃が機能しなかった。1トップはオーバメヤン。2列目にゴンサロ・カストロ、マリオ・ゲッツェ、アンドレ・シュールレを並べたが、オーバメヤンのスピードを生かし切れず、停滞した。特にゲッツェと他の攻撃陣がワンテンポ合わず、フィニッシュにいかないシーンも見られた。

 また、トーマス・トゥヘル監督は中盤の守備にも問題があったと苛立ち気味に語った。ダブルボランチはユリアン・ヴァイグルとセバスティアン・ローデ。チームがボール保持している際は、ローデが最終ラインに入ってサイドバックを押し上げるのだが、負担が大きかったのかもしれない。

 そして何より感じられたのはマッツ・フンメルスの抜けた穴の大きさだった。89分の失点は、そのフンメルスの代役として獲得されたマルク・バルトラのクリアを拾われたところから始まった。

2 / 3

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る