全オランダが賞賛。ハーフナーが
あの元J監督とのコンビで絶好調

  • 中田徹●取材・文 text by Nakata Toru
  • photo by AFLO

 チーム内のムードは、ハーフナーいわく、「昨季もそうでしたが、選手たちの仲がとてもいいんです」と、かなり良好らしい。昨季から残った選手、今季から加入した選手、そしてユースから上がってきた選手がペトロビッチ監督のパッションと化学反応を起こし、見事なハーモニーを築いている――。それが、今季のデン・ハーグなのだ。

 とはいえ、ハーフナーにとってすべてが順風満帆なわけではない。ヘラクレスとの試合でハーフナーは、ネガティブな意味でオランダ中のサッカーファンから注目されてしまった。そのシーンは、1-1で迎えた80分に訪れた。

 ペナルティーエリアのなかで相手の意表をつき、マルセイユ・ルーレットから反則を誘ったハーフナーは、自らPKを蹴りに行った。開幕戦で強烈なPKを右隅に蹴って決めていたハーフナーは、「恐らくキーパーは(開幕戦の)ビデオで見ているから、横に飛ぶだろう」と読み、チップキックでPKをゴール中央に決めようとした。しかし、このPKはバーの上を越していってしまい、デン・ハーグは勝ち越しならず。結果として、チームの連勝が「3」でストップしてしまう原因となってしまった。

「決めればかっこいいですけれど、決めなきゃただの愚か者にしか見えない。勝っていればフェイエノールトと同じ勝ち点12で1位。再来週のフェイエノールトのホームで直接対決があったので、残念です。何日かは引きずるけれど、いい具合にインターナショナル・マッチウィークに入るので、しっかりと切り替えて次(フェイエノールト戦)に行きたいです」

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