清武弘嗣も「悩みながら」プレー。セビージャは敵地で15カ月勝てず (2ページ目)

  • 山本孔一●文 text by Yamamoto Koichi photo by Mutsu Kawamori/MUTSIFOTOGRAFIA

 それでもこの試合、ビジャレアルは試合を優勢に進めていき、ゴールの匂いを感じさせていた。セビージャはエリア内に侵入することすらできず、ミドルレンジからの運頼みのシュートを放つばかり。

 確かにセビージャはアウェーを苦手にしているチームでもある。2015年5月23日のロサレダでのマラガ戦で2対3と勝利して以来、約15カ月にわたりリーグのアウェー戦は一度も勝利を手にしていない。

 ともかく、この日のセビージャはスーパーカップのバルセロナ戦と同様、いいところを見つけるのが難しかった。どちらの試合もイニシアチブを握れず、相手の守備を崩すことなく、前線の選手が突進しては簡単にボールを奪われるというシーンが何度も繰り返されていた。

「フリーかなと思ったら相手がいたり、しっかりと相手を掴みきれてなかった。相手が引いている中ですごく悩みながらのプレーをしてしまったので、ミスも増えてしまった。もったいない試合だった」

 どこか思うようなサッカーができていない。そのことは清武本人も感じていた。

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