チーム一新の香川真司とゴールの武藤嘉紀。ともに「苦しかった」開幕戦 (2ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by Getty Images

「そうですね。でも、悲観的になる必要はない。序盤はリーグ戦で厳しい戦いが続くと思います。メンバーが変わって選手の特徴も変わって、すごく戸惑いがあると思うんです。ただ、やれるクオリティがあるので、絶対にうまくいくと信じて、忍耐強く次によくなるようにしたい。あと、今日は暑さがね。日本でもなかなか感じられないような暑さだったので、体力的にきつかったですけど、とりあえず勝つことが第一でした」

 香川が言った「暑さ」は異常なものがあった。この日は15時時半開始の試合だが、気温は33度にまで上昇。クラブからは観客に向けて、事前にSNSなどを利用して特別な警告が出されていた。日焼け止めなどでケアをすること、瓶の水は持ち込めないが、ペットボトルなら持ち込めるので極力給水すること、特に子どもは水分補給を心がけること......。場内でも給水を促すアナウンスが頻繁に流れていた。

 実際、試合では前後半とも、25分過ぎに選手の給水タイムが取られた。厳しい環境での一戦ではあったが、それ以外はいつも通り。走行距離なども、夜の時間帯に行なわれた試合と比較しても見劣りすることはなかった。

 ドルトムントは前半17分、オーバメヤンのゴールで先制。だがそれ以降は両チームともに攻めきれない時間帯が続いた。ドルトムントに追加点が入ったのは試合終了間際の89分、PKからだった。

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