まもなく閉まる欧州サッカー移籍市場。気になる日本人選手動向まとめ (2ページ目)

  • 井川洋一●文 text by Igawa Yoichi
  • photo by Getty Images

 26歳の日本代表MFもこれまでの主力に代わる即戦力のひとりとして加入したものの、フランコ・バスケスやホアキン・コレア、ガンソなど、技術に秀でたその他の新戦力の存在もあり、出場機会が限定的になることも予想されていた。

しかし、ここまでUEFAスーパーカップ、スペイン・スーパーカップ第1戦、リーガ第1節と3試合にフル出場しており、1ゴール1アシストを記録。移籍金は市場評価額よりも少し高かったとはいえ、早々にその価値を証明しようとしている。

 次点は、アーセナル(イングランド)へ移籍して古巣の広島に400万ユーロ(約5億3500万円)をもたらした浅野拓磨だ。「才能豊かな若手ストライカー」とアーセン・ベンゲル監督が太鼓判を押す21歳は、契約締結後にリオ五輪で3試合に出場して2得点を挙げる活躍を見せたが、英国の労働ビザが下りず、今季は他国のクラブにレンタルに出され、武者修行を積むことになる。

「(移籍金が)1500万ポンド未満だったため、労働ビザが取れなかった。(ローン先は)フランスかドイツになればいいね。私は彼(の能力)を信じているので、しかるべきチームで経験を積んでもらいたい」と指揮官は語った。レンタル先にはベルギー方面も挙がっているが、どこに行ったとしても早く欧州の水に慣れて、来季のプレミアデビューを期待したい。

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