CLに進めず久保裕也が明かす本心。「このクラブを出たいけど...」

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by AFLO

「ファーストレグの結果で心が折れたわけでもないし、もう少しやれたはずだと思うんですけど......」と、久保は首を傾けた。ここまで歯が立たないのは、どうにも不可解でならないといった様子だった。

 ベンチスタートの久保は後半開始から登場した。前線の久保に思うようにボールは入らなかったが、それでもシュートを放ち、仕掛けるプレーを見せた。ヤングボーイズのこの日唯一の得点は、79分、久保が仕掛けて倒されたところで得たFKから生まれた。

 ヤングボーイズは今季、4-4-2と3-4-3のシステムを併用している。この日のように3-4-3のシステムになると、久保の先発出場はなくなるのだという。ただ、理由に関しては「(監督の意図が)よく理解できないんですけどね」と言う。

 そもそも、3-4-3にした理由に関しても理解できないというのだ。

「前回3-4-3にしたときは、リーグ戦のバーゼル戦で"守備的に"ということだった。でも今日は(逆転しなくてはいけないため)"リスクをかけていくから"という話でした」

 バーゼルとボルシアMGの共通点は、指揮官が相手を強豪と認めているということ以外には特にない。システム変更の意図についての詳しい説明はなく、チームは混乱している状態で戦っている。

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