エースのバーディーも懇願。
「岡崎慎司のハードワークが必要だ」

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by AFLO

 試合は0-0に終わったが、内容的には、前節のハル戦に比べると数段もよくなった。カンテの後釜としてセントラルMFに入ったナンパリス・メンディも、粘着度の高いディフェンスを披露。足首を痛めて53分に途中交代で退いたのは痛いが(本稿執筆時で離脱期間は不明)、それまでは昨シーズンのレスターに近いプレーができていた。力のあるアーセナルとの一戦だったことを思えば、上々の「勝ち点1獲得」と言えるだろう。

 しかし、岡崎はこれだけで満足していない。今シーズンの目標は、あくまでも「ふたケタ得点」(岡崎)。チームの調子が上向いてくれば、やはりゴールを奪うことに比重を傾けていきたいと話す。アーセナル戦で見せた献身的なプレーは、そのためのプロセスであると説く。

「僕は、チームに影響される選手だと思っています。『ひとりでやってください』と言われて、やれる選手ではない。つまり、チーム状態も大事になる。そういう意味では、今日の試合で僕がなんとかチームのいいところを引き出し、僕の力も引き出してもらう関係を作りたかった。

 個人的には無失点に抑えることが大事だと思ってましたけど、やっぱり自分がゴールを獲ることも考えていきたい。だから、葛藤はありますよね。

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