ヘーレンフェーン移籍は夢への第一歩。
小林祐希が語る大いなる野心

  • 中田徹●取材・文 text by Nakata Toru
  • photo by AFLO

「チームから『背番号3が空いているぞ。背番号14も空いているぞ』と言われたなかで、選んだのが21でした。ブラジルでは、『21番は若手がつける番号』と言われているんです。俺の好きなジダンや、シルバ、アイマール、ロナウジーニョも、みんな21番をつけていた。自分がヴェルディで、18歳で(レギュラー格として)デビューしたときも21番でした。

 オランダだったら、14番はクライフ。しかも、(ジュビロ磐田の一員として)日本にいたときは4番で、それに『1』を足せば『14』なんで、それもいいかなと思ったけれど、ありきたりというか、ミーハーな気がするから。再出発という意味で、21番をつけました」

 小林が21番の背番号を選んだという話は、またたく間にチーム内に知れわたり、「それ、去年のキャプテンと同じ番号だぞ」などと言われたという。

「移籍には時間がかかったのに、そういう話は早い」と、小林は苦笑する。

 6月ごろからメディアに流れ始めた「小林祐希、ヘーレンフェーン移籍」のウワサ。日本人選手は現時点でオランダの労働ビザが不要なく、欧州域外選手への高額な最低年俸は適用されないが、それも来年1月に打ち切りになるとあって、「ヘーレンフェーンは小林獲得をあきらめるのではないか」という報道がオランダではあった。

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