インテル長友佑都の今季。新監督F・デ・ブールと相性はいいのか (2ページ目)

  • マッテオ・ブレーガ●文 text by Matteo Brega 利根川 晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

 同じポジションには、フェネルバフチェから移籍金なしで加入してきたジャネル・エルキンがいるが、それを抑えてスタメン出場したということは、長友にとってはいい兆候だ。

 インテルのサイドバックにはエルキンのほか、昨シーズンはジェノアで活躍を見せたクリスティアン・アンサルディも加わり(現在は左膝の故障で治療中)、ポジション争いは激しくなる。それでもデ・ブールの構想の中では、今のところ長友がレギュラーとして定着しているようだ。

 2-0で勝利したセルティック戦では、同じサイドでプレーするイバン・ペリシッチ、ジョフレイ・コンドグビアと連携したプレーを見せ、左サイドにバランスを与えていた。4-2-3-1のシステムをとるインテルにとって、サイドはとても重要なポジションだ。守備をすると同時にワントップにボールも供給しなければならない。すべての動きを敵より早く、息を切らさずにしなければならないのだ。

 デ・ブールが最初にチームについて語ったひとつが以下のことだった。

「私のチームの中にヒエラルキーは存在しない。スターもいない。全員が同じ地点にいる。過去は関係ない。以前の監督は違う考えをしていたかもしれないが、我々は"未来"を考えながら、"今"汗を流す」

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