メディア予想は6位。クロップはリバプールへの低評価を覆せるか (2ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by AFLO

 シモン・ミニョレにつまらないミスが目立ったGKには、ロリス・カリウス(前マインツ)とアレックス・マニンガー(前アウクスブルク)を2枚獲り。同じくウィークポイントのCBにもジョエル・マティプ(前シャルケ)とラグナル・クラヴァン(前アウクスブルク)をドイツから迎えた。20歳ながらテクニックとキープ力が光るセントラルMFのマルコ・グルイッチ(前レッドスター・ベオグラード)も、指揮官好みの戦力と言えよう。

 一方、クロップのカラーに合わないマルティン・シュクルテル(現フェネルバフチェ)とコロ・トゥーレ(現セルティック)、ホセ・エンリケ(未定)のDF陣を一斉に放出した。走力をベースにした「ゲーゲン・プレス」を戦術の軸とすることから、運動量の乏しいFWのクリスティアン・ベンテケ(未定)とFWマリオ・バロテッリ(未定)にも戦力外通告がなされている。

 リザーブ組も入れると、放出済みの選手は合計15名。プレミアクラブでは最も多い数であり、MFジョーダン・アイブ(現ボーンマス)やMFジョーダン・ロシター(現グラスゴー・レンジャーズ)ら若手の有望株もあっさりと切り捨てた。思い切った入れ替えを行なうことで、長期的視野に立った強化計画を押し進めた格好だ。

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