「初めての開幕戦」に出たザンクトパウリ宮市亮、ケガ対策は万全か (2ページ目)

  • 山口裕平●文 text by Yamaguchi Yuhei photo by Getty Images

 だが劣勢のチームは自陣に押し込まれ、宮市がボールに触る機会はあまり訪れなかった。ザンクトパウリは前半に先制点を奪い1点リードで試合を折り返したが、後半に2点を失い、逆転負けを喫した。

「なんとか引き分けで終わりたかったですね。まあ前半は結構いい形でチームも戦えていたと思うんですけど、僕が交代でピッチに入った時間帯は本当に攻められっぱなしというか、チームも間延びしていて、なかなか難しかったです」

 チームは敗れ、個人としても目立った活躍をみせることはできなかったが、宮市にとって開幕戦のピッチに立つことができた意味は決して小さくはない。23歳になった宮市だが、開幕戦のピッチに立つのは今回が初めてのことだったのだ。

「チームの一員として開幕を迎えるのは僕自身にとって初めてでした。プロになってからはいつもレンタル移籍で、開幕して何試合かしてから新チームに参加して、という感じだったので。このチームにすごく溶け込めている感じがしますし、2年目のアドバンテージというのはあると思います」

 高校卒業後にイングランドの名門アーセナルへ入団した宮市は、なかなかトップチームで出場機会を得ることができず、シーズンが開幕してからレンタル移籍先のクラブへ加わるという生活を繰り返してきた。

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