「プリマドンナはいらない」。名将・コンテが理想とするチームの作り方
いわゆる「プリマドンナ」的な選手を、私はこれまでもこれからも、たとえ夢の中であっても自分が指揮するチームに持つことはない。
そのうえで、この場であらためて明言できるのは、いわゆる「ゾッコロ・ドゥーロ(イタリア語で「チームの主軸たち」)」を私自身が5年前にユベントスで作り上げていたという事実だ。ユーベで私の後任となった監督はその恩恵を受けている。
要するに、当然のことながら私は彼らの実力を知り抜いている。そして、ボヌッチら主軸たちを中心として、その他の選手たちはまず代表の中で何をすべきかを、とりわけ「何をしてはならないか」をすぐに正しく知ることになった。
W杯4度制覇の重みが青いユニフォームにはある。代表には国を背負うという責任がある。伝統国としての誇りを守る義務がある。この意味を知る者だけが代表の名に値するということだ。
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