現状はCFの2番手。マインツ武藤嘉紀が語る「のし上がる方法」 (3ページ目)

  • 山口裕平●文 text by Yamaguchi Yuhei photo by AFLO

 今季のマインツはクラブを1部常連に育て上げたクリスティアン・ハイデルSD(スポーツディレクター)が去り、主力選手の多くもチームを離れた。そんな不安定な状態でELに臨むことになり、厳しいシーズンが予想されている。もし結果が出なければ、テコ入れが行なわれることになる。チャンスは十分にある。

 武藤に求められる動きは昨季と変わらない。サイド攻撃が多いチームゆえに中央に留まることはせず、味方と連動しながらサイドあるいは相手DFの背後のスペースに走り込んでボールを呼び込み、フィニッシュを狙う。武藤が意識するのは最後の部分だ。

「思った以上に自分の調子はいいので、あとは決め切るだけ」と語る武藤に、もうケガの影響はない。プレシーズンが進むにつれて対戦相手のレベルも上がり、試合勘も戻ってきている。

「自分のよさはどんどん仕掛けていき、ミスをしても前を向いていくというところだと思う。今日は結果に繋がらなかったですけど、どんどんトライしていく。去年もそうでしたけど、最初はレギュラーじゃなかった。僕に絶対的なポジションがあるチームではないので、こうして熾烈なレギュラー争いをすることが成長に繋がると思います」

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