清武弘嗣はベンチ入りなるか。今季のセビージャに欧州中が注目 (4ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • photo by Getty Images

 サンパオリは、プレースピードの向上を求める。ボールを握り、奪い、そして速く攻める。最前線ではインモービレのように高く、強さのあるFWが放出されたが、これはチームスタイルを想定した場合、啓示的と言える。長いボールを蹴り込むよりも、速く的確につなぎゴールを急襲する、という意志だろう。

 サンパオリ色は濃厚に出つつある。

 そんな中で、日本代表MF、清武弘嗣はポジションを得られるのだろうか?

 清武は7月25日、右太ももの肉離れから個人練習に復帰したが、本格的なトレーニングは8月に入ってからで(8月2日、グラナダとのトレーニングマッチに後半途中から出場)、出遅れた感は否めない。サイドにしろ、トップ下にしろ、攻撃的MF全体としては、8、9番手(3~5人がプレー)といったところが現状だろう。8月9日のUEFAスーパーカップ出場には間に合わない。

 8月20日の開幕ベンチ入りに向け、どこまで巻き返せるか――。いずれにせよ新生セビージャの船出は、欧州中の注目を集めている。

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